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Date:  Sat, 21 Aug 1999 22:16:52 +0900
From:  Taikan_Oki <taikan@iis.u-tokyo.ac.jp>
Subject:  [game-jp:0086] GSWP Workshop on September, 1st
To:  hydro@hydro.iis.u-tokyo.ac.jp, ymnet@kugi.kyoto-u.ac.jp,        game-jp@ihas.nagoya-u.ac.jp
Message-Id:  <199908211316.WAA17598@rain.iis.u-tokyo.ac.jp.>
X-Mail-Count: 00086


hydro mailing list, ymnet, ならびに game-jp の皆さま: 沖です。
重複して受け取られる皆さま、申し訳ありません。

以下の様なワークショップを開きます。研究発表ではなくて、今後の
この分野の研究を進めるには何をしたらよりおもしろそうかを自由に
議論して研究計画を立案する本来的な意味でのworkshopとしたいと思
っております。プログラムはまだやや流動的ですので、フロアからの
発言だけでなく、講演したい、という方の当日飛び入りを歓迎いたし
ますので、一家言ある方はどうぞお集まりください。

なお、GSWPの成果については、気象集誌(JMSJ)77巻1B号(1999)がGSWP特集号
となっていますし、アメリカ気象学会誌(BAMS)80巻5月号851-878頁(1999)に
も取りまとめられていますので、できましたら議論の前に是非ご参照下さい。

	P. A. Dirmeyer, A. J. Dolman, and N. Sato (1999): The Pilot
		Phase of the Global Soil Wetness Project, Bull. Amer.
		Meteor. Soc., 80, 851-878.

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	沖  大幹@東京大学生産技術研究所 (cc:に無神経) 
	taikan@iis.u-tokyo.ac.jp  『添付ファイルの標準はplain text』
	Phone: (03) 3402-6231 ext. 2528, Fax.: (03) 3402-2597
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	『全球陸面フラックス分布と気候変動研究に関するワークショップ』

日時: 1999年9月1日(水) 10時〜17時
場所: 地球環境フロンティア(浜松町シーバンスN館7階)セミナー室

テーマ:	(T-1) 12年分(1986-97)の全球陸面0.5(or1)度グリッドエネルギー
		水収支作成にどの様に貢献できるか
		・陸面植生モデルを利用したproduction groupとして
		・モデルへのforcing data/グローバルパラメータ提供者として
		・結果の検証研究として

	(T-2) そうした推定値が得られた場合、どのような気候変動研究と
		成果が期待されるか
		・気候モデルへの応用
		・データ解析的研究

§プログラム案(1999年8月21日版)

0. 開会挨拶: 近藤 洋輝、佐藤 信夫			10:00〜10:05

1. GSWPの経緯と今後			(司会:高橋清利)	10:05〜11:00

・GSWP Pilot Studyのreviewと次世代GSWP計画の紹介:		沖 大幹
  ☆Among atmospheric boundary conditions, soil wetness is second only to
    sea surface temperature in its impact on climate. (NRC, GOALS)
  ☆モデルの相互比較品評会ではなく、グローバルデータ作成が目的
  ☆(GCMを含めた)sensitivity test を手分けしてやるところにもscienceが
  ☆モデル間の差は我々の現状把握能力/推定能力の不確定さを示す
  ☆モデラーはデータ提供だけではなく、改良・校正の強力な枠組となる
  ☆12年データが次世代GSWPの目玉
  ☆GEWEX/ISLSCP-IGBP/BAHCの合同プロジェクト。

・国際的・国内的GEWEX/GHP/GAMEからの期待、注文:			安成 哲三

2. 陸面植生水文モデルの精度の現状と今後の展望・開発、必要とされる観測
					(司会:沼口 敦)	11:00〜12:30

(ご講演)
渡辺 力、馬淵 和雄、徳広 貴之、江守 正多、田中 克典、田中 賢治

2. 陸面植生水文過程の観測とその精度	(司会:隈 健一)	13:30〜14:10

・Flux NetのScientific reviewとImplementation Planの紹介:	山本 晋
・広域の土壌水分、積雪分布は衛星によりどの程度観測可能か?	小池 俊雄

3. 陸面植生水文過程研究を支える情報基盤	(司会:仲江川 敏之)	14:10〜14:30
・(仮題)Eco-DB:							小林 義和

4. 総合討論				(司会:沖 大幹)	14:30〜17:00

◯陸面植生水文モデルは何をどの程度の精度で推定することが求められているのか?
☆現時点では陸面植生水文モデル(それぞれ)のどういう面が不十分か
☆それを改良するには何が有効でそのためには何が必要だと考えられるのか
☆heterogeneityは本当にどの程度重要か?

◯prescribeされた土壌水分分布が大気シミュレーションに与える影響は?
・off-line simulationで陸面植生水文モデルを検証するのは適切なのか?
・GCMとのon-line simulationで陸面植生水文モデルの相互比較は可能か?
・鬼頭 昭雄さんからのコメント:
  >特に季節予報実験とどう関連させていくのがいいか、このワークショップ
  >からCLIVARへ持っていくものを出していただけると幸いです

◯陸面植生水文モデルのoff-line simulationの検証可能性について
・ポイントスケールの観測は広域の陸面エネルギー水循環推定値検証に利用可能か?
・衛星観測推定値は広域の陸面エネルギー水循環推定値検証に利用可能か?
・陸面植生水文モデルに依存しない土壌水分は推定可能か?

◯12年(以上)のoff-line simulation結果は気候研究にどの様に役立つか?
・陸面エネルギー・水収支の年々変動研究に何が期待できるのか?
・全球陸面1度グリッドというスケールは粗すぎるか? 細かすぎるか?

◯国際的な次世代GSWPへ日本から参画するとして、
・土壌水分だけではなく積雪分布、積雪深への着目をどう考えるのか?
・CO2フラックスも含めて取り扱いを考えるのか?
・陸面植生水文モデルグループとして何グループが参加する?
・グローバルなdriving data作成に日本から何か貢献できるのか?
・モデルパラメータのグローバルデータ提供に日本から何か貢献できるのか?
・シミュレーション結果検証に日本から何か貢献できるのか?
・pilot phaseでCCSR(西村氏)がこなしたデータセンタをまた日本が引き受けるのか?
・観測とモデルのインターフェース、解析ツールの国際的共通化にどう貢献するのか?

◯日本国内での次世代GSWPへの研究体制
・観測グループとモデルグループ、そして解析グループ間の連携
・研究遂行・目的達成にどのくらいのどういう予算が必要か?

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