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Date:  Wed, 20 Oct 1999 14:33:19 +0900
From:  Masato Murakami <murakami@naps.kishou.go.jp>
Subject:  [game-jp:0110] 気象講演会のお知らせ
To:  game-jp@ihas.nagoya-u.ac.jp
Message-Id:  <199910200532.FAA06759@cdmy.naps.kishou.go.jp>
In-Reply-To:  <199910151109.UAA17180@pop3.sys.hokudai.ac.jp>
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 GAME研究者の皆様

来る11月10日に都田菊郎先生が気象庁を訪問される機会に、下記のように気象講
演会を予定していますのでお知らせします。

日時: 11月10日(水) 14時−16時
場所: 東京管区気象台会議室(気象庁8階)

題目及び要旨
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モンスーン・ENSOシステムの6つの指標について

都田菊郎
ジョージ・メーソン大学

 アジアのモンスーンとENSOの関係、そして6つの指標について議論する。ENS
Oは準周期的な現象であり、地域全域にわたる大気・海洋の季節及び経年変動に関し
て、圧倒的に大きな影響を与えている。それと別に、アジアのモンスーンも準周期的
でE
NSOに次いで大きな効果を地球全域に与えている。この二つの現象は、世界で最高
の海洋温度を持つ西太平洋で接触し、お互いに影響しあっている。 
 このモンスーンとENSOの機構の及ぼすさまざまな効果を研究するために、6つの
指標と43年にわたる観測値とデータ同化方式による再解析(NCEP)を用いた。
 この研究の焦点は、()ENSOはモンスーンにどういう影響を及ぼすか、()ウ
ォーカー循環とインド−ヒマラヤ地方の循環とはどのように関係しあっているか、()
対流圏2年周期(TBO)はどのように、これらの機構と関係しているか、()上昇/下
降流(300ミリバール)、850ミリバールの気温と200-500ミリバールの気圧差に関して、6つの指標か
ら見た43年にわたるモンスーンの「痕跡」(imprint)である。
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以上、周囲の興味をお持ちの方にもよろしく御周知下さい。


村上勝人

気象庁気候・海洋気象部気候情報課
郵便番号: 100-8122
東京都千代田区大手町1−3−4

電話: 03-3212-8341 内線3151
FAX: 03-3211-8406
e−mail: murakami@naps.kishou.go.jp