Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Fri, 3 May 2002 18:57:19 +0900
From:  Toshio KOIKE <tkoike@hydra.t.u-tokyo.ac.jp>
Subject:  [game-jp:0397] Aqua 打ち上げ ( ニ報)
To:  camp_tibet-center@monsoon.t.u-tokyo.ac.jp, game-jp@ihas.nagoya-u.ac.jp
Message-Id:  <200205030958.AA01328@GLOBE.t.u-tokyo.ac.jp>
In-Reply-To:  <200205020653.AA01322@GLOBE.t.u-tokyo.ac.jp>
References:  <200205020653.AA01322@GLOBE.t.u-tokyo.ac.jp>
X-Mail-Count: 00397

皆様,小池です.

バーデンバーグ空軍基地近くのカリフォルニア州サンタマリアに5月
2日夕刻到着しました.早速NASA本部のメンバーのエスコートで
基地内の発射場に案内いただきました.Aquaを搭載したデルタ2型ロ
ケットは発射塔の中に入っているのでその姿を見ることはできません
が,スペースシャトルの着陸で世界中で馴染みになったバーデンバー
グ空軍基地の長い滑走路のすぐ脇でカウントダウンを待っていまし
た.打ち上げは日本時間で5月4日18時55分から10分以内とい
うことで,現在の所,全てのスケジュールが順調に進んでいます.先の
emailでは東海岸時間と太平洋時間,冬時間と夏時間などが混乱して,
誤った時間をお知らせして済みませんでした.

ご存知のようにAquaには,わが国が開発した改良型マイクロ波走査放
射計(AMSR)が搭載されており,土壌水分,積雪,降水のほかに,海洋
上の水蒸気,雲,海面風,海面温度,海氷の観測が行われます.ま
た,NASAが開発した干渉型赤外サウンダーは海陸を問わず大気中
の温度・水蒸気のプロファイルを観測することができます.さらに,
米国とブラジルで開発したマイクロ波サウンダー(AMSU-A, HSB)は
雲の状態によらず海洋上の大気中の温度・水蒸気のプロファイルを観
測します.なお,AquaにはNASAのEOS計画1号機として先に打
ち上げられたTerraと同様に中分解能画像スペクトロメータ(可視・
赤外放射計,MODIS)や地球放射エネルギーシステム(CERES)が搭載さ
れており,Terraが午前の観測軌道,Aquaが午後の観測軌道であるた
めに,両者を組み合わせて,様々な大気,陸域,海洋現象の日周変化
を観測することができます.

打ち上げまで約24時間となりましたが,今後のスケジュールは下記
の通りです.
5月4日(日本時間)
04:30		Aquaサイエンス会議
11:00		記者会見
12:30-13:30	写真撮影(ロケット全体を見ることが可)
13:30より	燃料装填
18:55		打ち上げ

Webcastは4日17時10分(日本時間)に開始される予定です.下
記がアドレスです.
http://aqua.nasa.gov/outreach/webcast.html
インターネットエクスプローラを使って,5月2日に行われた打ち上
げ前のWebchatを見る(聞く)ことができます.私もはじめての経験
ですが,連休の合間を見て接続して見てください.日本語で大丈夫と
のことでした.

In message "Aqua打ち上げ",
Toshio KOIKE wrote...
 >皆様,東京大学大学院工学系研究科の小池です.
 >
 >水循環観測衛星「Aqua」の打ち上げがようやく決まりそうです.
 >今の所,米国東海岸時間5月4日午前2:55となっており,日本
 >時間同日20:55です.Aquaの内容,打ち上げ日程の最新バー
 >ジョンは,下記をご覧下さい.
 >http://aqua.nasa.gov/
 >
 >私はただ今より,米国カリフォルニア州バーデンバーグ空軍基地の
 >打ち上げ場に向かい,打ち上げ直後よりNASAのWebを通した日本人向
 >けWebcastのキャスターを引き受けることになっています.下記がア
 >ドレスです.
 >http://aqua.nasa.gov/outreach/webcast.html
 >
 >内容は行ってみないと良くわからないのが実情ですが,現地から新
 >情報を送りますので,連休中もしwebが利用できる環境にありました
 >ら,接続してみてください.
 >
 >++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
 >小池俊雄
 >〒113-8656 東京都文京区本郷7丁目3-1
 >東京大学大学院工学系研究科社会基盤工学専攻
 >Dr.Toshio KOIKE, Professor
 >Department of Civil Engineering
 >University of Tokyo
 >Bunkyo-ku, Tokyo 113-8656, Japan
 >Phone +81-(0)3-5841-6106,  Fax +81-(0)3-5841-6130
 >E-mail: tkoike@hydra.t.u-tokyo.ac.jp
 >++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
小池俊雄
〒113-8656 東京都文京区本郷7丁目3-1
東京大学大学院工学系研究科社会基盤工学専攻
Dr.Toshio KOIKE, Professor
Department of Civil Engineering
University of Tokyo
Bunkyo-ku, Tokyo 113-8656, Japan
Phone +81-(0)3-5841-6106,  Fax +81-(0)3-5841-6130
E-mail: tkoike@hydra.t.u-tokyo.ac.jp
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++