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Date:  Thu, 9 May 2002 00:35:27 +0900
From:  Taro Shinoda <shinoda@ihas.nagoya-u.ac.jp>
Subject:  [game-jp:0400] 名大水循環センター共同利用公募案内
To:  ymnet@kugi.kyoto-u.ac.jp (ymnet ML), game-jp@ihas.nagoya-u.ac.jp
Message-Id:  <20020509001502.CF3A.SHINODA@ihas.nagoya-u.ac.jp>
X-Mail-Count: 00400

ymnet, game-jp のみなさま

篠田@名大・地球水循環研究センターです。

ymnetとgame-jpにクロスポストさせていただいております。
本メールを複数受け取られる方はご容赦ください。

名古屋大学地球水循環研究センターでは平成14年度の共同研究を公
募しています。締め切りは5月31日です。申し込み書式に関しては
当センターホームページの「HyARC計画研究」のページ(以下)を
参照してください。

http://www.ihas.nagoya-u.ac.jp/hyarc/hyarc_plan/program_jpn.html

			名古屋大学地球水循環研究センター
					篠田太郎

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平成14年度
名古屋大学地球水循環研究センター
共同研究公募要項

「地球上の水循環システムの構造と変動に関する総合的な研究」に
関する共同研究を下記のとおり公募します。


                  記

1.共同研究の種別
共同研究の種別は,次のとおりです。

(1)センター計画研究への参加
本センターでは、分野を超えたセンター教官の研究チームによるセ
ンター計画研究として次の2課題を策定しました。これらに参加す
る共同研究課題を募集します。

継続課題「湿潤境界層と対流システムの相互作用に関する研究」
	(対応教官:篠田太郎)
 気候モデルにおける雲の取り扱いは非常に難しく、多くの積雲に
関するパラメタリゼーションが提唱されています。その方法如何に
よって、境界層の状態が対流雲の発達過程に大きな影響を与えます。
また、最近東アジアの各地で行われた水循環に関する大規模な野外
観測プロジェクトからも、境界層の発達が対流雲の発達に影響を及
ぼすことが明らかにされてきています。境界層(混合層)の発達過
程とその後の対流活動の相互作用を調べることによって、鉛直方向
の熱・水輸送についての理解を深めることが、より精度の高い数値
モデル(気候モデル・雲解像モデル)の開発にとって必要です。
 本計画研究においては、雲解像モデルにおける境界層のパラメー
タ化を精度良く行うための観測と数値モデルの改良を行い、それを
使って湿潤境界層の発達過程とその内部構造、およびその後の対流
雲の発生過程を調べます。また、数値モデルを用いることによって、
地表面フラックスの推定における水平移流の効果も見積もることが
可能になると期待されます。これによって、「雲・降水過程」、
「大気境界層過程」、「陸面過程」の研究を横断的かつ総合的に行
うことを目指します。

新規課題「宇宙からの降水システムの観測のための基礎研究」
	(対応教官:中村健治)
 地球規模の水循環過程における全球レベルの降水システムの構造
と変動を調べる上で、衛星観測は不可欠かつ最重要の手段です。今
まで、可視赤外放射計やマイクロ波放射計によって、雲の分布、コ
ラム水蒸気量、コラム可降水量などが観測されてきました。また衛
星搭載降雨レーダにより、海陸をとわない降雨の3次元観測がなさ
れるようにもなりました。しかしながら、衛星からの観測から必要
な物理量を得るためには、それぞれに対応するアルゴリズムが必要
となります。降水システムの観測に関しては近い将来、衛星群によ
る3時間毎の全球降水観測が計画されており、それらを利用するた
めのアルゴリズムを早急に開発する必要があります。
 本計画研究では、可視赤外放射計、マイクロ波放射計、そしてレ
ーダのデータを融合した、降水システムの衛星リモートセンシング
による観測手法を開発するための基礎研究を実施します。高度なデ
ータ融合により個々の降水システムの4次元構造をできるだけ正確
に把握することを目指します。

(2)研究集会
地球水循環システムの構造と変動に関する研究の成果発表、または
研究企画・立案のために本センターで開催する研究集会を募集しま
す。

(3)機器利用
当センターで保有する共同利用機器を利用できます。(別表参照)


2.申請者の資格
国公私立大学及び国公立研究機関の研究者、またはこれに準ずる研
究者でセンター長が適当と認めたもの。


3.申請方法
申請研究代表者は(当センターに所属されない方は、当センターの
対応教官を決めた上で)所定の申請書(別紙様式1)1通をセンタ
ー長あてに郵送するとともにe-mailによる登録をしてください。
E-mailによる登録の方法に関しては当センターホームページ
(http://www.ihas.nagoya-u.ac.jp/hyarc/)を参照願います。


4.共同研究期間
採択日から平成15年3月15日までの期間。


5.採否の決定
共同研究の採否は、当センターの共同利用委員会で審査し、運営委
員会の議を経てセンター長が決定し、その結果を研究代表者に通知
します。


6.所要経費
共同研究に必要な研究経費のうち旅費及び校費(印刷・出版費)に
ついては、予算の範囲内で配分額を決めます。なお、配分額につい
ては、当センターの対応教官より通知します。


7.共同研究の成果報告
研究代表者は、平成15年3月31日までに「共同研究報告書」
(別紙様式2)1通を当センター研究協力事務室に提出してくださ
い。
なお、共同研究の成果を学術論文又は報告書として発表した場合は、
当センターとの共同研究であることを明記し、その別刷またはコピ
ー1部を当センター研究協力事務室に提出してください。


8.申請書提出の締め切り
平成14年5月31日(金)


9.申請書の提出及び問い合わせ先
	464-8601    名古屋市千種区不老町
	名古屋大学環境学研究科・地球水循環センター事務部庶務掛
	電話:052‐789‐4273(ダイヤルイン)
	FAX:052‐789‐3452


◎名古屋大学地球水循環研究センター教官名簿

			電話:052-789-****(ダイヤルイン)

局域水循環過程研究部門
	教授	上田  博	(3492)
	教授			(平成14年8月着任予定)
	助教授	石坂  隆	(3485)
	助教授	坪木  和久	(3493)
	助手	篠田  太郎	(3494)

広域水循環変動研究部門
	教授	中村  健治	(5439)
	教授	才野  敏郎	(3487)
	助教授	大田  啓一	(3473)
	助教授	檜山  哲哉	(3478)
	助手	鈴木  光次	(3489)
	助手	樋口  篤志	(5467)

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Taro Shinoda <shinoda@ihas.nagoya-u.ac.jp>