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Date:  Mon, 3 Jun 2002 10:42:53 +0900
From:  Motomu TODA <todam@ffpri.affrc.go.jp>
Subject:  [game-jp:0407] 講演会のご案内
To:  game-jp@ihas.nagoya-u.ac.jp
Cc:  ymnet@kugi.kyoto-u.ac.jp
Message-Id:  <200206030137.AA02920@r3.ffpri.affrc.go.jp>
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game-jp@ihas.nagoya-u.ac.jp
ymnet@kugi.kyoto-u.ac.jp
の方々
(重複して受取られる方ご容赦ください)

戸田@学振・科技特(森林総合研究所)と申します.

直前でのご連絡ではございますが、
水文水資源学会の助成金を受けて下記の研究会を開催いたします。
多数のご関心のある方のご参加をお待ちしております.

なお、会場はそれほど広くありません.
事前に参加者のおおよその人数を把握させていただきたく、
お手数ではございますがご聴講・ご参加ご希望の皆様は、
事前に
戸田宛
todam@ffpri.affrc.go.jp
までご連絡をいただければ幸いでございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
締め切りは6月7日とさせていただきます.

研究会開催
 「大気境界層における乱流フラックス研究に関する講演会」

6月15日(土曜日)
午後12:30 〜 18:00ごろまで
会場 筑波大学陸域環境研究センター内 会議室

講演者の方々
・毛利英明 様   (気象庁・気象研究所物理気象部)
・森脇亮  様  (東京工業大学大学院理工学研究科土木工学専攻)
・飯塚悟  様  (独立行政法人 産業技術総合研究所
         環境管理研究部門 大気環境評価研究グループ)

下記にご講演者の発表内容を記載します。
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1 毛利 英明 様(気象研究所物理気象部)
ご発表題目:「乱流のウエーブレット解析法」
ウェーブレット解析法を用いておもに乱流の基礎的実験をされていらっしゃいます.
ご本人いわく、普段は大気境界層とはあまり関わりなく乱流の基礎的実験を
主眼におかれていらっしゃるということです。 
当日は、ウェーブレットの基礎的事項、これまでされてきたご研究に加え、毛利さん
のご研究を大気境界層スケールへ適用することによってどのような研究がされうるのか、
その可能性と適用方法・解析主眼のようなものについてもお話していただけるかと期待
しております.

所属学会:日本流体力学会
論文等:流体・物理関係の雑誌に掲載
Mouri and Kubotani, 1995:Physics Letters A 201, 53-60
MOuri et al., 1999: Physics Letters A261, 82-88
Mouri et al., 1999: J. Fluid Mech., 389, 229-254.
Mouri et al., 2000: Physics Letters A 276, 115-121
Mouri and Takaoka, 2002: Physical Review E, 65, 027302
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2 森脇 亮 様(東京工業大学大学院理工学研究科土木工学専攻)
「ウェーブレット解析に見る、都市キャノピー乱流統計量の解析」(仮)
都市キャノピーにおいて、乱れの相関係数(輸送効率)(たとえば熱ならば, 
w'T'/swsT s:標準偏差)に着目し、熱・水蒸気・二酸化炭素の相関係数をウェーブ
レット解析を利用して研究をされていらっしゃいます. 
この研究によって、様々なイベント時における各スカラーの輸送特性を明らかに
することが可能ということです。
また、森脇様には上記の話以外にも都市のタワー観測の結果、鉛直方向のフラックス
ダイバージェンスやフラックスの季節変化や粗度パラメータなどの話などもしていただきます。
参加者の皆様からご意見をちょうだいできればとおっしゃっておりました.

所属学会:土木学会、気象学会、水水学会

3 飯塚 悟 様(独立行政法人 産業技術総合研究所
      環境管理研究部門 大気環境評価研究グループ)
題目:「複雑地形上を対象としたLESによる乱流輸送特性解析」
日本のような山岳地域を対象に、流れの数値計算から
物質輸送特性を明らかにするご研究をされております.
流れのすべてを直接的に解くことには現在のコンピュータには限界があり、
従って多くのエネルギーを含むスケールの渦のみをナビエストーク
ス方程式によって直接解き(Grid Scale, GS)、小さいスケールの渦は渦粘性
モデルを通してモデル化(Sub-Grid Scale, SGS)するLarge eddy simulation
(LES)が近年注目されています.
飯塚様には、このLESの基礎的な事項と解析手法、実際の観測と数値計算との
比較、複雑地形上での流れの特徴、数値計算がかかえる問題点、今後の数値計算
の展開とご自身の課題・抱負等をご発表していただければ幸いでございます。

所属学会: 建築学会

取り急ぎご連絡まで

Motomu TODA
E-mail todam@ffpri.affrc.go.jp

Motomu TODA
E-mail todam@ffpri.affrc.go.jp