農業環境技術研究所の桑形です。
#このメールを複数受け取られる方、お許しください。
2月25日(火)に第19回気象環境研究会を開催いたしますので、ご案内します。
http://www.niaes.affrc.go.jp/sinfo/sympo/h14/150225.html
研究会終了後、懇親会も予定しております。
参加費無料ですので、ご関心のある方はぜひご参加ください。
参加の申し込み先はメールの最後に書きましたが、当日参加もご歓迎いたします。
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桑形恒男@農業環境技術研究所
地球環境部気象研究グループ
Email kuwa@affrc.go.jp
Tel 0298-38-8202, Fax 0298-38-8211
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第19回気象環境研究会
地球環境変化に伴う陸上生態系の炭素・窒素循環の変化
−生態系プロセスの実験・観測・モデリングの現状と展望−
趣 旨
大気圏、土壌圏、水圏および生物圏で炭素と窒素がバランスよく循環することによ
り、人類の生存にとって好適な地球環境が維持されてきた。しかし、近年、人間活動
による化石燃料の大量燃焼や土地利用変化などにより、炭素と窒素の循環に変調をき
たし、大気中の二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)や亜酸化窒素(N2O)などの温室
効果ガス濃度が増加し、地球の温暖化が顕在化してきた。一方、このような温暖化や
大気CO2濃度上昇によって、陸上生態系の炭素・窒素代謝はフィードバックを受けて
変化することが知られている。
そのため、地球環境変化に伴ってそれがどのように変化するのかを知ることは、将
来の地球環境と生態系の変動を予測し、さらに食料生産を予測する上で、重要な課題
の一つである。そこで現在、温暖化や大気CO2濃度増加が陸上生態系の炭素・窒素代
謝に及ぼす影響を、野外環境における環境制御実験や観測によって、プロセスレベル
で解明する研究が進められている。そして、そこで得られた実験・観測結果を用いて
、生態系プロセスモデルの検証が行われつつある。一方、こうした観測点スケールの
モデル改良だけでは、上記の課題に答えることができないため、流域・地域そして全
球へ対象地域を広げるための研究も必要である。
本研究会では、生態系プロセスの実験・観測と、観測点から全球に及ぶモデリング
について、研究の最前線の状況を紹介し、広く情報を共有して、今後の研究課題と展
望について論議する。
開催日時:平成15年2月25日(火) 10時〜17時
開催場所:農業環境技術研究所 大会議室
主 催:農業環境技術研究所
プログラム
挨拶 陽 捷行 農業環境技術研究所理事長 10:00−10:10
I 生態系プロセスの実験と観測
1.生態系操作実験(FACE・温暖化実験)の現状と研究成果 10:10−10:40
小林和彦・吉本真由美 農業環境技術研究所 気象研究グループ
2.大気CO2増加と水田からの温室効果気体放出 10:40−11:10
程 為国・八木一行 農業環境技術研究所 温室効果ガスチーム
3.中国FACE実験における生態系の微量ガス交換 11:10−11:40
Zheng Xunhua 中国科学院大気物理研究所
4.有機物分解過程で放出される温室効果ガスの
安定同位体比シグナル 11:40−12:10
杉本敦子 京都大学生態学研究センター
II 生態系プロセスのモデリング
1.日本の農耕地土壌からの温室効果ガス発生予測
−DNDCモデル適用の検討− 13:10−14:00
澤本卓治 農業環境技術研究所 温室効果ガスチーム
コメンテーター:小林和彦 農業環境技術研究所 気象研究グループ
2.日本の農耕地土壌へのRoth-Cモデルの適用 14:00−14:40
白戸康人 農業環境技術研究所 食料生産予測チーム
コメンテーター:横沢正幸 農業環境技術研究所 食料生産予測チーム
III 観測点から、流域・地域、そして全球へ
1.プロットから小流域スケールにおける森林生態系の物質循環:
物質循環の変動と水文過程の変化 14:55−15:45
大手信人 京都大学農学部地域環境科学科
コメンテーター:新藤純子 農業環境技術研究所 生態システム研究グループ
2.グローバルモデルによる陸域生態系炭素循環の
数値シミュレーション 15:45−16:15
伊藤昭彦 地球フロンティア研究システム
IV 総合討論 16:15−17:00
参集範囲:国公立・独立行政法人試験研究機関、大学、行政部局、関係団体等
お問い合わせ・お申し込み先(FAXまたはe-mail):
農業環境技術研究所 地球環境部 気象研究グループ
生態系影響ユニット 吉本真由美
Tel : 029-838-8204 or 8205 Fax : 029-838-8211
e-mail :yoshimot@niaes.affrc.go.jp
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