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Date:  Tue, 1 Apr 2003 14:45:08 +0900
From:  "SUZUKI, Rikie" <rikie@jamstec.go.jp>
Subject:  [game-jp:0517] [AAN] Data transmission via GMS
To:  <game-jp@ihas.nagoya-u.ac.jp>
Message-Id:  <007301c2f811$27a85170$a10d18ac@chromatic>
References:  <5.0.2.5.2.20021206103330.00d06138@localhost> <200212060247.AA00819@fmv2.cc.hirosaki-u.ac.jp>
X-Mail-Count: 00517

GAMEの皆様:

鈴木力英%データ衛星転送担当@GAME-AAN です.

ご存知のように,GAME-AANのAWS「PAM III」は,観測データの衛星転送
機能を持っており,実際にモンゴルのアルベイヘールに設置された
PAM IIIからは,GMSの衛星中継チャネル等を利用して,データが筑波大学
まで準リアルタイムで送られてきていました.
<参考> 宮崎ほか(2001);各種プロジェクトにおけるフラックス測定.
     気象研究ノート.199,201-234

このデータ転送を行うために,気象庁からはGMSの1チャネルを現在も
GAMEに対して割り当ててもらっています.この1チャネルは
アルベイヘールのPAM IIIのみに対する割り当てというわけではなく,
将来的にGAME-AANがアジア域にさらに数地点のPAM IIIを設置し,
そこからのデータも衛星転送が行われる計画を見越した割り当てです.

PAM IIIの現状について説明します.以前まで順調にデータを送って
きていたアルベイヘールのPAM IIIは,その維持に最大限の努力が
払われてきたものの,2002年初めを最後にデータが送られてきていません.
また,データ転送計画中の他の地点のPAM IIIについても安定運用の
見通しはよくわかりません.

さて,先週気象庁から問い合わせが来ました.アルベイヘールの
PAM IIIからの入電が途絶えていることなどに対する問い合わせでした.
GMSのデータ転送用チャネルの数も限られており,気象庁も有効な
運用を目指しているようです.

これに対し,GAME側としても態度を示す必要があります.私としては,
(1) 人的にも予算的にも不十分な状況下で,アルベイヘールの
PAM IIIが再び安定運用を始める可能性が低いこと,
(2) 他のPAM III地点に関しても,安定運用,さらにはデータの
衛星転送を今後行う可能性は低そうであること,などから,
残念ながらGAMEによるGMSチャネルの利用は休止,あるいは廃止しても
いいかと思っています.気象庁はGAMEの計画を最優先するとの立場を
見せてくれております.「一時運用休止」という選択肢もあるようです.

以上,皆さんはどうお考えでしょうか.

「ちょっと待った! まだこれから利用するぞ/できるぞ」
というご意見があったら歓迎します.
GAME側から誠意のある回答を気象庁に示す時期が来たと思っています.
みなさまからのご意見をお待ちします.

鈴木力英

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鈴木 力英(SUZUKI,Rikie)  地球フロンティア研究システム
236-0001 横浜市金沢区昭和町 3173-25
telephone:045-778-5541, FAX:045-778-5706, rikie@jamstec.go.jp