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Date:  Mon, 12 May 2003 13:52:50 +0900
From:  Hisashi Nakamura <hisashi@eps.s.u-tokyo.ac.jp>
Subject:  [game-jp:0535] 「メソ気象研究会」のご案内( 5/20)
To:  <game-jp@ihas.nagoya-u.ac.jp>
Message-Id:  <BAE55600.7EF%hisashi@eps.s.u-tokyo.ac.jp>
In-Reply-To:  <BAE52BF4.7D4%hisashi@eps.s.u-tokyo.ac.jp>
X-Mail-Count: 00535

GAME関係者の皆様,

#重複して受け取られる方,どうかご容赦願います.

「第21回 メソ気象研究会」を,来たる気象学会春季大会前日の午後に
気象研究所講堂にて開催します.既に「天気」4月号や予稿集には
暫定版が掲載してありますが,以下に正式なプログラムを載せました.
どうか奮ってご参加下さい.

今回は「メソ気象研究における地球シミュレータの意義」というテーマで,
本格稼動を始めて1年になる「地球シミュレータ(ES)」を利用した高解像度の
全球大気モデリングに焦点を当てます.ご存知のように,地球シミュレータ
は現在世界最高の演算処理性能を持つ並列型ベクトル計算機で,その性能に
対しては昨年秋開かれた「高性能計算に関する国際会議(SC2002)」にて
最も権威ある「ゴードン・ベル賞」が授与されました.

ESの高い演算性能により,全球大気のシミュレーションが,メソスケール
現象をかなりの程度解像できる分解能でも可能になりました.従来は
全球モデルにネスティングされた領域モデルでしか表し得なかったメソ現象
の振舞が,全球モデルの中でかなり表現できるようになって来た訳で,大規模
循環の研究とメソ現象の研究との間の垣根が低くなったとも言えましょう.
これを機に両分野の研究交流がますます活発になるものと期待されます.

そこで,今回の研究会ではそうした「地球シミュレータを利用したメソ
解像の全球大気モデリング」について,地球シミュレータセンター(ESC)
と地球フロンティアとで共同で行なっている取組み(AFES)や,
気象研究所が行なっている同様な取組みを中心に,最新の成果を紹介して
頂き,今後の発展について議論したいと思います.

尚,当日,「メソ気象研究会」に引続き,同じ気象研講堂にて
「気象庁モデルフォーラム」が開かれます.プログラムは末尾に添付した
通りです.どうかこちらにも奮ってご参加下さい.

     中村 尚 hisashi@eps.s.u-tokyo.ac.jp
東京大学大学院 理学系研究科 地球惑星科学専攻
〒113-0033 東京都 文京区 本郷 7-3-1(理旧1号館 437 号室)
直通 TEL: (03) 5841-4664; FAX: (03) 5841-4586

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第21回 メソ気象研究会
日 時:5月20日(火)14:00〜17:00
場 所:気象研究所講堂 (地図: http://www.mri-jma.go.jp/map.html )

テーマ:「メソ気象研究における地球シミュレータの意義」  
コンビーナー:中村 尚(東大・理/地球フロンティア)

・中村 尚 (東大/地フロ):趣旨説明(5分)
・大淵 済 (ESC):「ESとAFESの概要説明」(12分+3分)
・吉岡真由美(ESC):「AFESでシミュレートされた台風」(20分+5分)
・高谷康太郎地フロ):「AFESでシミュレートされた温帯低気圧と寒冷渦」
            (20分+5分)
・榎本 剛 (地フロ):「AFESでシミュレートされた低気圧の下流発達」
            (20分+5分)
・室井ちあし(気象研):「ES向けNHMの概要および高解像度シミュレーション」
             (20分+5分)
・永戸久喜(気象研):「ES向けNHMでシミュレートされたJPCZ上に発生する
            帯状雲」 (20分+5分)
・河谷芳雄・高橋正明(東大CCSR):「CCSR/NIES AGCMでシミュレートされた
                  梅雨前線と重力波」(20分+5分)
・総合討論(10分)

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第4回 気象庁モデルフォーラム
日 時:5月20日(火)17:30〜19:00
場 所:気象研究所講堂

テーマ:「気象庁における全球モデルの開発」  
座 長:中村 一(数値予報課長)

17:30−17:35 :柏木啓一(参事官)「はじめに(趣旨説明)」 
17:35−17:55 :杉 正人(気候情報課長)「全球モデル開発の中長期戦略」 
    気象庁の全球モデル開発の中長期戦略、特に天気予報・気候統一モデル
    について紹介し、全日本統一モデル開発の可能性も触れる。
17:55−18:25 :松村崇行(数値予報課予報官)
   「全球数値予報モデル開発の現状と展望」
    気象庁の全球数値予報モデルについて、開発の現状と精度向上のための
    課題、将来の展望について紹介する。また、「全球モデル2.5ヶ年開発
    プロジェクト」、次期全球モデル開発状況を紹介する。
18:25−18:50 :竹内義明(数値予報課予報官)「全球モデルへの衛星データ同化」
    全球数値予報モデルにおける衛星データの利用を中心として、衛星などの
    観測データの利用とそれらがモデル予報精度に及ぼす効果について紹介する。
18:50−19:00 : 藤田 司(数値予報課予報官)
   「 数値予報研究開発プラットフォームの運用について」
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