-- 趣旨説明 (安成)---

ご存じのように、本年3月にはパタヤでGAMEに関する国際会議が開かれ、 多数の参加者による熱心な研究発表と討論が行われました。また、この会議では、 国際プロジェクトとして必要なGAME International Science Panel (GISP) とGAME 国際事務局の設立が合意されました。

国内的には、GAMEは、本年6月に、文部省測地審議会にて正式に建議され、 地球科学における重要課題として、各省庁にまたがる研究者による研究推進が 決定されました。文部省では、この建議を受け、来年度からの概算要求にて、 当面5年間、GAMEの予算措置をすることが内定しております。 また、(NASDAを含む)他省庁においても、GAME関連の予算要求がいくつか 始まっております。

国際的には、 GEWEX Hydrometeorological Exp. Panel (GHP)の一計画として 正式な実行計画をWCRP/GEWEXに提出することが要請されております。 来年3月初めには、第1回目の GISP会議が東京で開かれますが、 この会議では、日本の提案としてGAMEの具体的な実行計画を提出する予定です。

今回の国内研究集会は、このような状況を踏まえ、GAME全体の研究目的の 再確認と、各部分での科学的な問題、そしてそれを解明、解決するための 具体的な方法としてのGAME実行計画を、できるだけ集約的に議論したいと思います。 今回の議論が、日本の提案するGAME実行計画にそのまま反映することが大切です。 具体的には、各WGから一、二人の方から、何が重要な科学的問題であるかを中心と した研究発表をまずしてもらい、その後にWG代表者の方から、実行計画の状況に ついて、報告してもらいたいと思います。その際に、昨年度の研究集会報告書 (GAME関連資料NO. 1)を十分に参考にされ、その後、どのような進展、変化が あったかを含めて、報告をお願い致します。